育児セラピストとは
「育児セラピスト」は、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が認定する固有の資格になります。
近年増加している未成年者の事件を始めとして、うつ病、引きこもり、不登校といった問題は、幼少期の親子関係や成育環境に原因があると言われています。
逆に、乳幼児期、特に0~3歳の子育てがちゃんと出来ていれば、そういった問題は未然に防げるということです。
しかし昔と違って、子育てに必要な知識というものが、伝承されていないのが現代社会の実情です。
このような背景やニーズから、親に「育児知識」と「スキル」を身につけてもらう、あるいは指導する立場になる育児の専門家を養成する目的で設立されたのが、「育児セラピスト認定」です。
ですから受講対象者も幅広く、チャイルドマインダーや保育士といった子育て支援関係者以外でも、おけいこ教室を運営している方、そして子育て中のお母さんなども資格を取っています。
有名人では、タレントのSHEILAさん、アーティストのhitomiさん、元バドミントン日本代表の潮田玲子さん、元テレビ東京アナウンサーの青木佐知さんといった方々も、育児セラピスト取得者です。
育児セラピスト認定資格の種類
育児セラピストには3つの段階があります。
「育児セラピスト 前期課程(2級)」「育児セラピスト後期課程(1級)」「育児セラピスト シニアマスター」ですが、それぞれ簡単にご説明しておきます。
育児セラピスト 前期課程(2級)
育児セラピスト 前期課程(2級)は、土曜日に開催される6時間の講習のみで、受講すると修了証が発行されます。
この段階では試験や認定証はありません。
受講料:70,000円
親や保育者など実際に育児・保育に携わる人を対象に、日常の育児・保育で知っておくべき知識を学び、実践できるスキルを身に付けます。
育児セラピスト 後期課程(1級)
育児セラピスト 後期課程(1級)は、土日2日間で開催される12時間のカリキュラムです。
講座の最後に認定試験があり、合格すると認定証が発行されます。
受講料:120,000円、資格認定申請料:10,000円
子育て支援を担う立場の方を対象に、子育てをする親たちに指導ができるレベルの知識を身に付けます。
加えて、親を集めた育児イベントを企画・運営するためのスキルや、育児相談にのる際に必要な対人援助スキルを身に付けます。
育児セラピスト シニアマスター
育児セラピスト シニアマスターは育児セラピスト後期課程(1級)修了者を対象に、子どもと親の対応だけでなく、組織の管理者や会の運営者として必要な知識とスキルを身に付けます。
また幼少期に育児にとどまらず、思春期、成人期、壮年期、老年期まで広げ、人間成長そのものを学びます。
受講料:150,000円、認定試験料:10,000円、資格認定申請料:25,000円
各講座は、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・仙台の6都市やオンライン講座でも受講できます。
詳しくは協会のホームページでご確認ください。