訪問型保育サービスのメリット
ご存知のように、ベビーシッターは依頼主のお宅に伺って、お子さんをお預かりするという、訪問型の保育サービスです。
今の日本ではまだ「チャイルドマインダー」よりもよく知られていると思います。
ちなみにチャイルドマインダーは、事業主が自身の自宅や施設に数名のお子さんたちをお預かりする、在宅での家庭的保育サービスがメインですが、中にはベビーシッターと同じように訪問型のサービスも行っているところもあります。
訪問型サービスを利用するメリットは、完全な個別保育ですので、そのお子さんやご家庭の事情に合った内容をお願いできるという点です。
場合によっては、おけいこ事に行かせてもらったり、訪問者や電話がかかってきた場合の対応もお願いできるでしょう。
また、お子さんの好き嫌いや性格も把握してもらうことが可能です。
ベビーシッターの資格について
そもそもベビーシッターには、この資格が無ければならないという制限はありません。
しかし、家の中に子供だけにして預けるわけですから、信頼できる人というのが最も重要なポイントになります。
プロであれば「職業倫理」ということ。
そして、適切な行動がとれるかどうかの知識や技術と経験が必要です。
ご近所の仲の良いお母さん仲間なら安心でしょうが、そうでなければ、資格を持っているということが一つの目安になるでしょう。
認定ベビーシッターについて
日本におけるベビーシッターの資格は、公益社団法人全国保育サービス協会というところが、その資格認定を行っています。
「全国保育サービス協会」の前身である「全国ベビーシッター協会」が設立されたのが平成元年(1989年)ですので、それなりの歴史もあるわけですね。
(平成24年(2012年)4月に現在の団体に変わっています)
ベビーシッターを利用する側は、個人と契約するわけではなくて、ベビーシッターを派遣する会社と契約します。
派遣会社は、登録されているベビーシッターの中から、条件に合う方を紹介して伺わせることになります。
実際には「認定ベビーシッター」を優先することになるでしょう。
チャイルドマインダーの場合はそれだけで十分な資格ですので、訪問型サービスを行う場合も、認定ベビーシッターである必要がありません。
認定ベビーシッター資格認定制度について
全国保育サービス協会が行う認定ベビーシッターの資格認定制度をご紹介します。
資格認定は、認定試験(90分の筆記試験)を受けて合格すると認定証が交付され、協会の認定ベビーシッターに登録され、登録証が交付されます。
内容は、先に書いたようなベビーシッターとしての職業倫理や、知識や技術についてです。
受験資格は、
・満18歳以上の者
・協会の研修I(現行の新任研修)、研修II(現行の現任I研修)を受講し、それぞれの修了証を有していること。
・ベビーシッターの実務経験を有していること。
実務経験はベビーシッター以外でもチャイルドマインダーや保育ママ、保育園等でも可。
詳しくは協会のホームページをご覧ください。
また協会では、保育士の養成学校で、「在宅保育」課目の単位を取得すれば、「認定ベビーシッター」資格も付与するという、「資格取得指定校制度」も設けています。